我が家にヒヨコがやってきた

  3月某日、我が家にヒヨコがやってきた。松本の養鶏場に生まれ次第という条件で申し込んだところ、思ったより早くその日が来たのだ。夫が都合をつけてとんでいき、連れ帰ってきたのは、国産赤鶏「あずさ」という種類のメスたち。ヒヨヒヨヒヨヒヨ言いながら黄色いふわふわがせわしなく動きまわっている。そして短い羽根部分を時々ぱたぱたさせる。黒くてまんまるなちいさな目。水を飲むときなんて、ついばんだのち上を向いてごっくんするのだ。想像以上のかわいらしさに、戸惑う。また守るべき弱いものがあらわれてしまった。(下の子が、ようやく育ってきたのに)


(生後2日)

 

 生後1週間くらいから、羽に白いものが混ざってきた。一丁前だ。それを大きく広げてはばたいてみたり、首をのばして育雛箱の外をのぞこうとしたり。育雛箱は、暖簾状のもので間仕切りして二部屋に分かれている。電球と(取り外せる)天井があって暖かい部屋と、天井のない運動場。人間が育雛箱を置いている部屋に入るだけで、物音を聞いて暖かい部屋から走って出てくるのだ。腹ペコなのかと思ったがそうばかりでもないようだ。水を替えたりしているこちらの手にのり腕をつたって登ってくる。あずさは品種的に「好奇心旺盛で、ひとなつこい」と言われているそう。ほんとだな。個体差もわかってきた。この子はいつも外が気になってしかたない。飛び乗りたがりに、遊びたがり。そしてみんな、くいしんぼう。


 (生後25日)


 外にニワトリ小屋を作っているのだが、ここは信州そして標高800m。急に10℃を下回るような朝があったり、3月だって雪も降る。ハクモクレンの咲きかけが霜でやられて茶色くなってしまったのを見るだに、かわいそうでつらい。ヒナたちの外デビューの時期はもう少し先だ。小屋はケモノ対策としてブロック2個分を埋めようということになり、まずぐるりに穴を掘ることから始めた。こどももがんばる。とはいえ飼っている人から色々話を聞くと、まさに「いたちごっこ」ではあるのだろう。人間、あなたがたのために、最善を尽くす。尽くすよ。




大工の夫が本領発揮。住み心地の良い小屋になるといい。




ここが鶏の場所になる予定。三寒四温、行きつ戻りつしかし確実に、春は深まっているのだった。今年はにぎやかになるね。




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