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あたらしい祠

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 先日、竹炭づくりを兼ねて竹林整備した際に、掘り起こした場所から石積みが発見された。(詳細は 前回記事 )たかが石積みされど石積み。今まで漠然とした平面だった場所に記号が出現したことによって、導線が生まれ、立体的な新しい場までもが立ち現れたかのよう。急に見え始めた3D、もしくはだまし絵みたいに。「本来の祠の場所はこっちでは」という金子さんのことばに、みんなの直観が「是!」と声をそろえたみたいだった。そんな場所を前に、いま思うことはひとつ。新しい神さまの家をつくろう、だ!やほー!  ウラヤマ管理人(夫)と長男が力を合わせて作ってくれた新しい祠がこちら。杉皮をふいた屋根がいいねえ。     土地が自らの記憶を取り戻そうとしている、最初のそのひと呼吸。というような風を感じながらご挨拶。 龍神さま、かえってきてくれたかな。 今年はいつにも増して春がたのしみ。

竹炭づくり&土地の歴史発掘

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   うちの裏の栗の木がスゴイ。高さ10m以上?大人が4.5人でやっと囲めそうな。立ち枯れた姿が岡本太郎氏の偉大なるあの塔みたい。近寄ると、間違いなくそこに宿る精霊込みでの圧倒的存在感に、ただただ立ちすくんでしまう。その木の足元には小さな祠が置いてあるので、もともとの地主さんたちも「ここ」と決めて神宿る場所と大切にしてきたのだろう。にしても、そのすぐ後ろは竹林なので整備が大変。竹がすぐにこちらに迫ってきて栗の木の周りに生い茂る。のみならず、洞になった木内部に竹がはびこればあっというまに古木まるごと破壊してしまう。意思を持って守らなければという場所の筆頭。前住民の方も、この栗の木周りの整備にはご苦労をされてきたと聞く。竹は本当にこわいのだ。タケノコせっせと食べてるくらいじゃ間に合わない。  今回、裸足の金子潤先生(※1)から、「裏山を裸足で歩いて楽しい場所にしていこう企画」の一環として、今集まってできる何かをとご提案いただき、まっさきに上がったのがここ。せっかくだから伐採だけではなく「竹炭」をつくる企画として、夫が声掛け。まずは「ヒマラヤよりウラヤマ」LINEグループでいつもの裸足メンバーをお誘いした。「前から興味があった!」「たのしそう」等々反応をいただき沸き立つ。  「けっきょく何人くらい来てくれるの?」「…わからない」、でフタを開けてみるとなんと子供も入れのべ20人という大人数が、雨予報にもかかわらず朝から集まってくれた。午前中は晴れ間も見え気温も上がる。栗の木の竹林から母屋までは、広大な茅原斜面が広がっており、秋に夫が苅りたおしたススキを少しずつ冬仕事で野焼きした。その斜面を、子らが走る。今年は多く降った雪がこの晴れ間に盛大に溶けていき、おそろしいほどぬかるむそのなかを、子らが走る。そして転ぶ。主にお母さんはムンクの叫び的心持ち。最終的には自由に転べと若干の遠い目。  大人のほうの(?)作業は、前日に10歳の息子と夫が二人で、ステンレス板の切り出しからはじめて準備しておいた「竹炭作り器(正式名称:無煙炭化器。直径1mくらい)」への火入れから始まる。その中に次々切り出した竹を、まずハンマーで叩いてから入れていく。この叩き作業によって竹が爆ぜるのを防ぐそう。それをひたすらくりかえし、竹を燃やしついには炭にしていく。  昼ごはんは火を見守りながらその近くで、というこ